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引き出す

大分にシャムスカ監督がやってきたのは2005年9月。

当時のトリニータは、降格間違いなしと思われる

どん底状態。

9月始め、磐田戦を見たシャムスカ監督は

次節の浦和戦から指揮を執ることになる。

しかも、この試合はテレビ放送される事になっていた。

(「よりによって浦和かよ…」というのが

私の正直な気持ちだった。)

迎えた浦和戦、大分サポは信じられない展開を

目の当たりにする。

大分が、勝った。

マグノが口にした「大分トリニータは、まだ死んでいない」

は、サポに強い印象を残した。

その後のことは、ご存じの通り。

「教育」を意味する英単語educationは

「引き出す」と言う意味があるという。

シャムスカ監督は、まさに「引き出す」人である。

彼はブラジルのチームを多く渡り歩いた。

若手育成と、くすぶる中堅の再生に優れ、

選手を目覚めさせた。

ある選手にとってはシュートへの気持ち、

別の選手にとっては厭わず走ること、

または守備の意識を高めること、

何より「勝ちたい」「勝つんだ」「自分には可能性がある」

という意欲を高めること。

以上のことは、大分でも一定の効果を上げた。

シャムスカは「引き出す」事が仕事。

「引き出さ」れた選手は、それを自分のものと

するのが仕事。

さて、引き出しは開けてみないと中身がわからない。

引き出しの中に自分の考えと違うのものが

見つかったとき、

あるいは、

引き出しの中が空だったとき、

選手はどうするのか。

今季、大分の移籍関係に表れた選手は

この問題に突き当たったのだと私は思っている。

司はもともと上昇志向の強い選手だったから

浦和行きは当然のこと。もっとも最大の弱点である

ガス欠は改善されていない。シャムスカは司の

プラス要素を引き出したが、ガス欠問題は本人の

意思に任せた気がする。

福元は、今の様子を見る限りでは

「引き出し」の中身がきわめて少なかったと推測する。

中身を増やすことや、中身に磨きをかけることができなかった。

雅人も、松橋章太も、福元と同じと推測する。

三木に関しては、世代交代だったのだろう。

梅田は、もしかするとFC岐阜の基礎固めを

自分の仕事と見たのではないだろうか。

完全移籍した慎吾と藤田についても

引き出しを開けた後は、それぞれの意思に

任せられていると思う。

私の意見だが藤田は器用貧乏かもしれない。

ウェズレイについては…すみません、コメントできない。

家長は気負って怪我したので、まだ引き出しの中身すら

わからない。シャムスカは知っているかもしれないが。

シャムスカは、全ての引き出しを開けたわけではない。

彼はこれからも引き出しを探しては開けようとするだろう。

選手にとっては有り難くもあり、残酷なことでもある。

引き出しの中身を知ることは、自分のありのままの姿を

直視することなのだから。

そこからは、自分との戦いなのだ。

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