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「目立たない子」の胸の内

梅崎司のグルノーブル入団会見の様子が報道された。

今の気持ちを忘れないで、精進しろよ。

天狗になるなよ。怪我するなよ。

さて、ここからが本題。

昨年8月に、司が西川周作とともにA代表入りした時のこと。

地元大分のローカル局が、2名の高校時代の担任に

インタビューを行っていた。

周作の印象を尋ねられた担任は、それはそれはスラスラと

思い出を語ったのである。

その後、司の印象を尋ねられた担任、

突如、言葉を選びなから(つまり、途切れ途切れに)語った。

「そうですね…成績は良かったですし…」

周作は「目立つ」生徒で、司は「目立たない」生徒だったのだ。

40人を1つのグループにして運営するならば、

どうしても強い個性(良い意味、悪い意味で)を持つものの印象が

残る。グループの運営を任されたものとしては、まず強い個性を

把握し、それから他の個性を知ろうとするだろう。

決して担任を責めるわけではないが、

周作の胸の内を知ることは比較的簡単であり、

司の胸の内を知ることは簡単でなかったと推測される。

時間をかけて話をすればわかるだろうとの指摘も受ける。

だが、教育現場にはいろいろな意味で「時間」がない。

その中で、ややもすれば強い個性への対応だけに

追われる現状がある。

大分ユースではどうだったのだろう。

彼らの在籍当時、(管理人はユース事情には詳しくないが)

この年代では「西川周作」と「福元洋平」が有名だった。

トップ昇格は間違いないだろうと言われていたほどである。

その中で、司はレギュラーを掴むことができず苦しんだ

と聞く。ユースでも目立たない時期の方が長かったようだ。

トップ昇格1年目はどうだったか。

年代別日本代表で成績を出すものの、トリニータでは

これまた目立たなかった。

トップ昇格2年目、チーム事情からトップ下に起用されて

運命のA代表入り。

そこから司は、ようやく「目立つ」存在になっていった。

後は、皆さんの知るところである。

今思えば、この移籍劇は昨年8月の段階で始まっていたのだろう。

担任、ユーススタッフ、トップチームスタッフ、フロントも十分把握して

いなかったと思われる司の「胸の内」を何者かが把握し、両者の

利害関係が一致した。全てが明らかになった時、チームには

司の「強い希望を叶える」という選択しか残っていなかった。

誰が悪いと決めることはできない。いや、誰が悪いわけでもない。

こうなるしかなかったのか、という問いについては

「目立つ子」より「目立たない子」の胸の内を知り、それに

的確に答えられる存在がなかったからだ、としか

答えが見つからない。

(以上の推測が当てはまるなら、彼の「胸の内」を聞いてくれる存在

への信頼が、チームへの道義的責任感を上回ったとしても

おかしくない。)

サッカーだけではない。

今の社会において「目立たない」とされる存在に

どれだけ心を砕き、その胸の内を知って答えることができるか、

問われているように思う。自戒の念を込めて。

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コメント

で、開幕戦な訳ですが・・・
残念ながら行きません。
替わりと言っちゃなんですが、うちの秘密兵器=桃色を送り込みますので、なにとぞ、よろしゅうに~。

投稿: SHO | 2007.02.22 21:42

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